電気代の節約コラム

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【検証!電気代比較】 ケトルとガスコンロ、本当に安いのはどっち?

公開日:2023/05/31 (更新日:2024/01/10

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お手軽なケトルと大量に沸かせるやかん。 実際のところ、どちらで沸かした方がお得なのでしょうか? 今回は、その答えを検証で突き止めたいと思います。

ケトルで沸かした場合 (0.5ℓの水)

(1) 実験
【共通設定】
 ・水(20℃)を沸騰(100℃)させる  
【設定】
 ・1kWhを1時間使用した場合の電気料金は20円
 ・出力は1200W   ・深夜電気プラン:12円/kw
 ・水の沸騰までに3分かかる
【計算】
 電気代
 =(出力/kW)×(使用時間/h)×(1kWhを1時間使用した時の電気代/円)であるから
 =1.2(kW)×3/60(h)×20(円)
 =1.2(円)

(2) 結果
 0.5ℓの水をケトルで沸かすと1.2円発生する。
(深夜電力の場合は0.72円)

ガスコンロで沸かした場合(0.5ℓの水)

(1) 実験
【共通設定】
 ・水(20℃)を沸騰(100℃)させる 【設定】
 ・13Aの都市ガス(熱量約11,000[kcal/m3])を使用する
 ・ガス単価は東京近郊の場合を想定し139円/ m3とする。
【計算】
  1リットルの水を1℃上昇させるには1[kcal]の熱量が必要で、温度差80℃より 0.5℃×80=[40kcal]が必要 ガスコンロは約半分の熱が利用されないため、水の加熱に利用できる熱量は11,000[kcal/m3]×50[%]=5,500[kcal/m3] 40[kcal]の熱を水に与える際に必要なガス量は40[kcal]/5,500[kcal/m3]=0.007(m3) ガス単価は139円であるから 0.007[m3]×139[円/m3]=0.97円

(2)結果
0.5ℓの水をガスコンロで沸かすと0.97円発生する。

結論

(1)表比較
電気ケトル ガスコンロ 0.5ℓの水(20℃)を沸かすのに発生する光熱費 1.2円 0.97円 深夜プランの場合の光熱費 0.72円 深夜プラン無し 容量(?) 1.0ℓ前後 2.5ℓ前後(やかん) おすすめタイプ 一人暮らし 家族 沸騰後 特に問題なし ガスの無駄使いの可能性有

(2)まとめ
0.5ℓの水を沸かすのに、ケトルは1.2円、ガスコンロは0.97円と、僅差でガスコンロの方が安いことが分かりました。しかし、ガスコンロは沸騰後もガスを使用している場合や、換気扇を併用する時もありますので、0.97円よりも高くなる可能性が十分に考えられます。よって厳密には沸騰にかかる光熱費はどちらも「ほぼ同じ」であることが言えます。  ただ、大家族であるのにケトルを使えば一度の使用では足らず、結局光熱費がかさむことになります。一方で、一人暮らしの方がガスコンロを使えばお湯が余ってしまい、結局光熱費の無駄使いになってしまいます。よって、使用人数によってケトルかガスコンロかを使いわけることが、一番の節約になるのではないでしょうか。

(参考URL)

http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/data/chargelist/chargelist01-j.html(東京電力)

http://app-aoki.com/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E3%82%B1%E3%83%88%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%8A%A0%E7%86%B1%E3%81%A8%E4%BF%9D%E6%B8%A9%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%A9%B1%E3%80%82/(デンキのアオキ)

https://www.t-fal.co.jp/(ティファール)

http://electric-facilities.jp/denki1/kettle.html(電気設備の知識と技術)

要約

    ・0.5ℓの水をケトルで沸かすと1.2円、ガスコンロは0.97円

    ・ガスコンロは沸騰後も火がついていることを考慮するともっと上がる

    ・使用人数によって選んだ方が節約効果あり

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